千葉工業大学 物理教室
轟木研究室
メンバー
轟木担当授業
- 物理学基礎(2022)[工事中]
- 物理の世界と先端技術(2022)[工事中]
本研究室に卒研配属を希望する学生へ
- 本研究室に卒研配属可能かどうかは,それぞれの専門学科の配属の考えに依ります。
- 本研究室は,大学院生の受け入れを行っていません。大学院進学を希望する場合には,研究の継続性の観点から専門学科の研究室を選択することを勧めます。
- 本研究室では,物理的な視点で世の中の「様々な問題」に,本気で取り組みます。
紙と鉛筆とパソコンでできるものなら,「様々な問題」というものに制限はなありません。物理でなくてもかまいません。ただし,4年生の終わりまでに卒論としてまとめられそうなテーマに限ります。それぞれが興味があるテーマを1つ選んで取り組みます。専門学科で行われている研究内容以外に研究したいことがあり,それに本気で取り組むことができるオタク気質の学生に適しています。
- 本研究室では,4年の終わりまでに欧文雑誌への論文の投稿を目指します。
本研究室の3年生の作業内容
- 週1回の勉強報告:1週間で勉強したことを2ページ以上の文章にまとめて,報告をする(これは文章にまとめる練習を含んでいます)
- 週1本以上の論文調査:週1本以上,関連論文を調べてくる(ただし,読まなくて良い)
- 先行研究の論文を1つ選び,再現する。
なお,研究室は新習志野にあり,週1回の研究(勉強)報告は新習志野で行います。基本的には週1回だけ研究室に来れば良いですが,上の作業ペースよりも遅れた場合には,遅れを取り戻すまで研究室に来るように指示します。コツコツと継続的に研究を続けることが求められます。
本研究室の4年生の作業内容
- 週1回の研究報告(1週間で研究した内容について2ページ以上の文章にまとめて報告する)
- 週1本以上の論文調査(卒研に関連する論文をざっくりと読む)
上の作業以外に,卒論執筆や卒論発表を行います。卒論は毎週書いていた文章を利用して,足りないところを補ったり,全体的に整えたりしてまとめていきます。卒論のまとめが締め切りよりも早く終わった場合には投稿論文の執筆を行います。
これまでの卒研テーマの例
2021年度
株式市場データの定常性解析とその機械取引への応用
arXiv:2112.12459 [q-fin.ST]
KM2O-Langevin理論に基づいた,株価変動の定常性分析のスキームを提案した。このスキームを用いて,株価変動の時系列データを定常期,非定常期,中間期の3つに分類する。そして,本スキームの有用性を確かめるために,実際の株価指数データを用いた低リスクの株式取引戦略の例を示した。これは定常期にはトレンド系指標である移動平均を,非定常期にはオシレーター系指標であるサイコロジカルラインを用いて売買の意思決定を行う戦略である。最後に,日経平均株価を用いたバックテストにより,本戦略が最大ドローダウンが小さく,安全な取引戦略であることを確認した。
2020年度
初等セルオートマトンのクラス分けのための遷移関数の性質に注目した新しいパラメータの提案
Phys. Rev. E 103, 042128 (2021)
Wolframが分類した初等セルオートマトンの4つのクラスは,相転移に関連していると推測されている。しかし,相図がどのような構造になっているかはまだ明らかにされていない。そこで我々は,初等セルオートマトンのsステップ遷移関数を用いて計算される2つのパラメータを提案した。さらに,この2つの量を遷移関数の2次近似に基づいて計算した。この2つのパラメータの相図から,ルールを4つのWolframクラスに分けることができる。この相図から,クラス4のルールはクラス2と3の領域の間の相境界上に位置することがわかる。
関連リンク
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